■ あれっ。fabiconですか。ちょっと意外な。
■ 三連休の最終日。読書せむ、で一冊。三砂ちづる「オニババ化する女たち 〜女性の身体性を取り戻す〜」。女性は女という「性」の機能を満たして生きることで幸せになれるが、近現代女性はフェミニズムの台頭や合理化・近代化した世の中で、自分のからだと対話しながら生きることができなくなっている、と。私は「出産して子どもを育てるのが女の役目、それで一人前」なんていう考え方は大嫌いだけれど、使命を抱えて生かされている存在だとも思うので、共感と疑問とを持ちながら読みました。著者は社会的敗北を味わう前の10〜20代前半で出産・子育てをして40代で社会復帰するのがひとつのよいモデルと書いていたけど、私はそれはそうでもないと思う。種の保存のためと与えられた身体を閉じ込めておくのは申し訳ないけれど、心の納得できるタイミングで出産をしても悪くない。身体の使命に比べたらたいした才能があるわけでもないのに仕事や趣味にこだわって機会を逃すのは無意味だというのは、確かにそうだ。けれど、そこは仕方ないじゃないの。人間という種だからさ。うまく折り合いつけて生きていければいいなぁという感じですかね。とりあえず、私も、出産の機会があるのならば助産所でしたいなぁ。